2018年06月19日

オルガはカリスマだった

「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」
全50話観終わりました。いやぁ…正直辛かった。
たぶん、今まで私が観たガンダムの中で、1番
後味悪いかもしれないな。
(それほど観てないけど)

最後はラステルとクーデリアで無理やり前向きな方向に
持っていってたけど、主人公のオルガ、三日月をはじめ、
重要な位置のキャラ達があっさり亡くなっていくことに、
唖然とするしかなかった。名瀬、アミダの死あたりから
ラフタ、ハッシュ、オルガの死に様なんてマジかって感じ。

2期の最初までは、私のようなガンダム初心者でも
わかりやすく、接近戦で鋼鉄が響きあう泥臭い戦闘も
新鮮で良かったし、戦う事しか自分の存在を見出せなかった、
ヒューマンデブリと呼ばれる孤児達(オルフェンズ)に、
生きる意味と場所を与えてくれたオルガの統率力は、
すごく響いたし、めちゃめちゃ格好良かった
ガンダム主人公は陰キャラが多い中、オルガ兄貴は逸材。
1期のオルガはほんと頼もしい限りでした。……が、

オルフェンズ2.jpg

後半はだいぶ迷走してしまって女々しい…じゃなくて、
結果として周りの状況に翻弄され追い詰められていく姿は
鉄華団の仲間が信じてくれればくれるほど、痛々しかった。
阿頼耶識とかいう、過酷で残酷なシステムを背負い、
「オルガに貰った命だから」と死に急ぐ子供達。
もうみんな自分の意思を持っているはずなのにな…。
鉄華団にとってオルガはやっぱカリスマだったのよね

そんな人間臭さ溢れるオルガとは正反対の三日月の存在。
絶対的な強さとサイコな言動、人としての感情が乏しい少年が、
アトラやクーデリアの存在、そしてオルガの死で何か変わるか
と思ったけど、やっぱり三日月は「オルガこそ我が人生」って
感じで結局最後まで変わらなかったね。最後の最後まで、
「オルガ、次はどうすればいい?」と呟いて微笑んだ横顔。
でも「いや、分かってるよ。ただ聞きたかっただけ」の言葉は、
オルガだけのためじゃなく、仲間であり家族で居場所である、
鉄華団のみんなを守るため、(自分でもわかってる)ってこと。
戦うことしか知らずに生きてきた愛を知らない少年の
最上級の家族愛だったのかもな。

オルフェンズ.jpg

で、生き残った鉄華団メンバーが明るい未来に歩き始める中、
あのライドが、淡々とオルガの仇を討つシーンは…闇でした
オルガを撃ったのもどこの誰かもわからないヒットマン。
結局、暗殺者が一番強いという皮肉な結果ですね。

そういえば、櫻井孝宏氏が声を当てているというのに、
マクギリスが狂信的で奇異なキャラになっていったのも残念。
この人も愛に飢えた可哀想な人生だったけどね…。

そんなわけで、どちらかというとモビルスーツ云々というより、
キャラと声優推しの女子(腐女子)向けなガンダムだったかな。
ま、なんだかんだ、ある意味惹きこまれた作品でしたが

それにしても、あの状況で三日月とアトラに子が出来たこと、
もしかしたらそこが一番の謎かもしれない (笑)


posted by みゅーま at 23:27| Comment(2) | ロボット・メカ | 更新情報をチェックする