スポーツ系アニメは数々観ていますけど、
ラグビーを題材にした作品は初めて…かな。
ラグビー自体、五郎丸選手で騒がれるまで、
あまり注目したことがなくて、ルールも知らず。
というか、部活でラグビーをしてる子って、
ほとんどが高校からが多い競技ですもんね。
チームの人数が15人ってもの最近知ったし(笑)
桜咲く、県立神奈川高校の入学式…

体は小さいが負けん気が強く喧嘩っ早い祇園健次と
背が高くて心優しいが小心者の石清水澄明という
正反対の2人が偶然出会い、成り行きで一緒に
ラグビー部を見学することになるのだが…そこで、
「ラグビーはエースストライカーも4番バッターもいない」
「ボールを持った奴が主役」という言葉に感銘した祇園は
石清水を巻き込み、ラグビー部に入部する…というお話。

エネルギッシュで楽しそうにボールを追う部員達の姿。
でもその実、まだまだ弱小で発展途上の神高ラグビー部。
その成長と、部員それぞれの抱える問題や他校との交流、
監督達の思いなど青春が丁寧に描かれている作品でした。
初心者だけど必死に上手くなろうとする者、
なかなかスタメンになれずに泥臭くあがく者、
自分のプレーが周囲に受け入れられず悩む者、
才能溢れるプレーでチームを引っ張り続ける者、
仲間意識を大切にチームを牽引していく者。
そして優秀な監督と明るく快活なマネージャー。
スポーツ系って身近な素材ってこともあって、
キャラが成長していく様子に共感できるし、
持ち味も理解しやすいので、好きなんですよね

それにしてもこの作品、ラグビーだからなのか、
筋骨隆々な男達の迫力満点にぶつかり合う描写が
とにかく暑苦しくて男臭くて、ある意味斬新(笑)
このご時世に、女子に全く媚びない萌えの無さ。
ま、中にはマッチョ好きもいるけど、泥臭い練習と
筋肉ムキムキな男達の飛び散る血と汗と涙。
魂のぶつかり合いは…やっぱ男性向けというか、
ラグビーは痛くて危なっかしいことを知りました(笑)

ちなみに、主人公は祇園少年かと思いきや、
意外に指導陣も含めメンバー全員って感じ。
試合以外のそれぞれの日常も描かれていて、
感情移入というか性格を把握しやすかったかな。
誰かが中心ではなく、チーム全員の物語だね

ラストの嶺蔭学園二軍との練習試合。
良いところまでいったものの、途中出場の残波に
圧倒的な力で負けてしまったという展開は、
やりきった爽快感はあったものの、打倒嶺蔭!
ってことで2期に繋がっていくんでしょうね。
…というか、2期はあるのかしら


そういえば、岩清水少年を始め、赤山キャプテンまでが
時折乙女な表情や仕草をするのは何?作者の趣味?
やたらとべたべたする男どもに要らぬ想像してみたり、
ま、いろいろツッコミもありですが、体格差を生かして
同じフィールドで戦いあえるラグビー。
試合が終われば敵味方なく互いを称え合う
「ノーサイド精神」スポーツってほんと素晴らしいな。