「ISLAND」全12話の感想書いていきます。

まず、ゲームが原作のアニメってこと、そのうえ
男1人に女の子が3人のハーレム設定だったので、
正直あまり惹かれないまま観始めたのですが…
飄々とした好青年と嫌味の無い可愛いヒロイン達、
そして、後半に用意されていた意外過ぎる展開と、
壮大なSF的な結末に思わず見入っちゃいました。
思い返せば冒頭から人間模様の伏線的要素があって、
後半に来れば来るほど予想を覆して驚かされるけど、
でも最後は何となく綺麗にまとまっていい感じに。
ま、その
あまりのどんでん返しには、観る人の好みで
感想が分かれるかもしれないけど、私は面白かった。
『日本本土から遠くはなれた海に浮かぶ孤島『浦島』
楽園のような美しく豊かな自然に恵まれた島だが、
複雑な過去と根強く残る因習に囚われた人々が
静かに暮らす、本土からも忘れ去られつつある地…。
そんな島に記憶を無くしたひとりの青年が流れ着く。
「切那」という名と「未来から来た」という記憶を
頼りに、切那は、凛音、夏蓮、紗羅という3人の
少女達と共に、排他的な因習と数々の謎を秘めた
浦島の未来を変えるべく奔走する』…というお話。
最初は、ロリ萌え系のアニメだろうなと思ったほど
可愛いキャラ画だったので軽く流し見で観てたけど、
主人公の切那が、意外とさっぱり系の良いヤツで、
面倒見のいい兄貴分として少女達の悩みを解決し、
信頼を得ていく感じは、誠実で結構好きでした


で、すったもんだありながらも、これからは凛音と
幸せになろうって時に、凛音は嵐の海で溺死…。
ここからの急展開がすごかったんだよね。
凛音を救いたいと願った切那は、島の洞窟から発掘
されたコールドスリープマシンを使って未来に行き、
その未来でタイムマシンが発明されていることに賭け、
凛音が亡くなる前の時代に戻って救い出すって考え。
でも、辿り着いた未来は氷河期?で人類は滅亡寸前。
カルト集団的な人間が支配する自由の無い社会。
そこには過去の浦島とそっくりな容姿の少女達がいて、
そこではカレンとサラが非業の死を遂げてしまうのだ。
なんだか、この不穏な未来社会の話を2話でするには
密度が濃過ぎて理解が追いつけなかったわ。しかも、
凛音を救うため未来に来たのに、その記憶が薄れてて、
今度はその時代の人々を救うために奔走してるうえに、
この時代のリンネと恋に落ちて関係を持つ切那…。

ま、その後、切那は浦島・凛音を思い出し、
リンネの発明したタイムマシンで過去に戻り、
今回は記憶を失うことなく無事に凛音の死を回避。
良かったと思ったところで、何やらとある疑問が。
この辺は少々理解が難しかったんだけど、切那が
タイムマシンと思ってたのは実はスリープマシンで、
過去に戻ったのでなく、眠っている間に先の時代まで
来てしまったってこと。どうやら人類は20,000年の
サイクルで似たような
歴史を繰り返してるんだそうだ。
だいぶ矛盾はあるけど壮大な話になってきたものだ。
そのことに気づいた氷河期・リンネ。切那と同じ時代で
再び出会うため自分も後を追い、同じ装置でスリープ。
でも誤差で先に目覚めてしまい切那より大人なんだよね。
で、そのお腹には、なんと切那との子が宿っており…
その
娘が凛音だったという衝撃の事実。リンネは自分の
名を娘に与え自身は久音と名乗っていたのだ。つまり、
切那と久音の20,000年越しのラブストーリーってこと。
凛音を可愛いと思ったものの、どこかで一線を越えない
何かがあったのは娘だったから…って本能にキュンとした。
あぁ…これでみんな幸せになってもらいたいものだわ


…でも歴史の繰り返しってことは切那以外のキャラは
全員別人ってことになるわけで、救いたいと願った
凛音、カレンとサラも助けられなかったんだよね。
切那だけが全てを見てきたわけだ。なんだか切ない
